一般社団法人システム制御情報学会
サイバーフィジカル・フレキシブル・オートメーション(CyFA)研究分科会
主査 西 竜志(岡山大)
種々のデジタル技術とモデリング技術を用いて,現実・物理空間と仮想・サイバー空間とを高度に統合化し,新たな価値を創出することを狙うCyber-Physical System(CPS)の概念の適用が,現在,様々な分野で進められています.
特に,製造業においては,Cyber-Physical Production System(CPPS)やスマート工場といった呼称とともに,スマートなものづくりの実現に向けた取り組みが,活発に行われています.設計・生産の現場の情報をIoT(Internet of Things)技術によって即座にサイバー空間側のモデルに取り込み,人工知能技術を活用した高度な分析・最適化・意思決定を行って,その結果を現場側に的確に反映させるための要素技術とシステム化技術の開発・実装が進められています.
この動向を踏まえた今後の設計・生産に対する研究開発の方向として,アナログ要素との密接な連携・連動や,サイバー空間側での自動処理の高度化,高精度モデリングの追求が考えられます. 本例会では,これらの観点から,三名の講師をお招きし,講演いただきます.最初に,人とロボットの遠隔融合システムの研究開発をされている,三菱電機株式会社 春名正樹氏に,シンプルかつ直感的な操作インターフェス技術と「拡張アバター」技術を中心として,遠隔機械操作技術とその未来について講演いただきます.続いて,設計プロセスの自動化に取り組まれている,インテグラル・テクノロジー株式会社 ジエン・スマディ氏に,CAD-CAEの自動化の先端技術について講演いただきます.最後に,ロボットを利活用したデジタルツイン環境構築に取り組まれている,株式会社イクシス 山崎文敬氏に,現実空間で取得できる様々なデータを3次元の建物のデジタルモデルにリアルタイムに反映する技術について講演いただきます. 会員の皆様方の多数のご参加をお待ち申し上げております.
日時:2023年8月31日(木) 午後13時30分~午後17時00分(予定)参加資格: サイバーフィジカル・フレキシブル・オートメーション(CyFA)研究分科会会員
申し込み方法等は例会案内をご覧ください.
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